2017/06/11(日)15:00〜

ウィルゲート創業者の吉岡諒氏が語る、『暮らしニスタ』に見るコンテンツマーケティング成功の鍵とは? — 第二回MARKETERS CAMP TOKYO

ビッグデータと言われる膨大な量の顧客情報を収集・分析していくことで、ユーザーの興味や関心事をリアルタイムで取得できるようになりました。しかし、取得したデータをどのように活用すればいいのか。そのような課題を、多くの企業が抱えているのではないでしょうか?

ただ単にデータを集めるだけでなく、いかに“売れる仕組み”を作ることができるか…。そんなマーケティング力を身につけるための講座「第二回MARKETERS CAMP TOKYO」がスタートしました。

 

前回、好評だった第一回同様に、今回もマーケティング業界の第一線で活躍するゲストが講師として勢揃い!モノや商品を売るためのノウハウを、一流のマーケターが伝授していく定期講座です。その第二回目が6月11日に行われました。講師は、株式会社ウィルゲートの専務取締役で、共同創業者である吉岡諒さん。

 

今回は、月間330万UU突破!主婦の友社とのコラボレーションで実現した、大人気のWebメディア『暮らしニスタ』を例に、Webメディア成功の鍵についてお話しいただきました。

起業を機に思い知った、SEO対策の重要さ

株式会社ウィルゲートは、吉岡さんと小学1年生からの幼馴染である小島梨揮さんのお二人で、高校を卒業後すぐに始めたアパレルのEC事業が前身。実はその時の吉岡さんは、「パソコンの電源の場所もわからない!」という状況だったのだそうです。

 

当時、まだ日本に実店舗がなかったアパレルブランド、アバクロ(Abercrombie & Fitch)の商品を仕入れて販売していく中で、「“アバクロ”と検索した時に、どうしたらこのサイトが上位に上がってくるだろうか」ということを考えられ、試行錯誤されたのだそうです。その時から、SEO対策の重要さを感じるようになったのだと吉岡さんは語ってくださいました。

ユーザー投稿中心のメディア『暮らしニスタ』

『暮らしニスタ』は、主婦の友社とウィルゲートが協業して運営するメディアです。ユーザーが暮らしについてのアイデアを記事にして投稿するサイトとなっていて、内容は料理、DIY、家事など多岐にわたると言います。立ち上げから2年9か月経つ今、月間330万UU、1,200万PVという大人気サイトに成長。LINEの友達登録者数も37万人。本体のサイト以外から閲覧されることも多いとのことです。

 

また、投稿記事はユーザーがこれまでに30,000件以上、編集部の発信する記事は4,000記事。「自分のアイデアを投稿するなら個人のブログに留まらず、たくさんの人に見てもらえる『暮らしニスタ』に投稿したい」というユーザーの投稿中心のメディアとなっているのだそうです。

現在、『暮らしニスタ』はSEOを中心に集客しているとのこと。ここで、吉岡さんが紹介してくださったのは『ahrefs(エイチレフス)』。月に1万円から利用できるもので、サイトのURLを打ち込めばそのサイトのSEOの流入状況が簡単にわかってしまうという優れもののツール。吉岡さんに実際に操作してもらいながら、ツールの使い方、できることを説明していただきました。

 

そして『暮らしニスタ』の場合、この『ahrefs』でわかることは30,000件を超えるユーザー投稿の中から、編集部がピックアップしたまとめ記事からの流入が多いということ。このまとめ記事は、サイト内の記事をピックアップしているものなので、著作権的に問題ないと吉岡さんは言います。

 

しかし、ユーザー投稿中心の『暮らしニスタ』の場合、どのようなテーマの記事を投稿するかはユーザーの方々が決めるので、狙っているSEOキーワードを含んだ記事が生まれづらいという側面があります。

 

そこで『暮らしニスタ』では、定期開催するコンテストのテーマを決定する際にユーザーの方々が楽しんで投稿できることに加えて、SEOのキーワード面も考慮することで、その問題を解決してきたのだそうです。

メディアの成功の要素は「コンプライアンス」「集客効果」「編集力」

吉岡さんは、成功の重要要素には「コンプライアンス」、「集客効果」、「編集力」の三つが挙げられると言います。「コンプライアンス」ではコピーアンドペーストによる記事コンテンツの盗用や画像の無断引用といった著作権や薬機法(旧 薬事法)など、各種法令を遵守することが必要です。

 

近年、キュレーションサイトの問題があったことから、インターネット上の記事情報の信頼性が問われています。
記事の公開前に、問題がないかをチェックするフローの整備が必須です。

 

さて、Googleで上位表示され、集客力のあるコンテンツとはどんなものでしょうか?
Googleのガイドラインによると…「ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する」とのこと。つまり、ユーザーのニーズを考えていくことが集客につながるのだと吉岡さん。

 

たとえば、「diy 棚」で検索してみると入力補助や関連するキーワードとして「diy 棚 壁」、「diy 棚 扉」、「diy 100均」、「diy キッチン」が出てきます。これらは過去に検索したユーザーのデータをもとに、Googleが表示を行っています。

『暮らしニスタ』では、読み手の興味関心を考慮しつつ、これらのワードを記事に盛り込んでいくことで検索上位にメディアを表示させることに成功しているのだそうです。

 

しかし、“SEOばかりを意識した記事だと、同じようなキーワードを盛り込むだけのオリジナリティがない記事が出来てしまう”という問題が出てくるかと思います。そこで、検索結果や競合のWebサイトを見た上で、ターゲットの読み手にとって独自のオリジナルコンテンツを産み出すことが必須だそうです。
そして、成功の重要要素の三つ目である「編集力」について。ここで言う「編集力」とは伝わりやすい文章構成に整えることよりも、ニーズ・インサイトを把握することが大切なのだそうです。
「結婚指輪 選び方」というキーワードでSEOを考慮した記事企画の事例のお話がありました。一般的に想定される記事の内容は予算、素材、デザイン、ブランドになりがちです。結婚指輪は長く使うものなので、修理などのアフターフォローの重要性を訴求するなど、独自のコンテンツを加えることが重要とのこと。自社の商品を愛用するユーザーと長年付き合ってきた事業会社だからこそわかる情報は、積極的にコンテンツにしていくべきだと吉岡さんが助言してくださいました。

記事作成を後押しする記事作成サービス『サグーワークス』

メディアを運営し、継続的に記事を作り続けていかなければいけない。その時、内製だけで記事を作っていくことは、なかなか難しいもの。その時に役立つのが、ウィルゲートが運営されている記事作成サービスの『サグーワークス』。

 

16万人の登録ライターによりSEOを意識した集客力のある記事を作ることを強みに、リリースしてから4年半で1,200社に導入されています。
『サグーワークス』では、130職種の専門家が記事の監修を行ったり、独自のコピーコンテンツチェックシステムで記事の品質を確保しているとのこと。集客力という面でも、延べ3,200社を超えるWebマーケティング支援のノウハウをもとにキーワード・コンテンツ分析ツールを開発。ライターと記事のマッチングだけではなく、検索エンジンで上位にあるコンテンツの傾向を調査して、記事の企画を代行することも行っています。

 

また、ウィルゲートでは『サグーワークス』を通じて月々に報酬を払っているライターは5,000人以上いて「プラチナライター」、「ゴールドライター」、「レギュラーライター」にランクを分けています。だからこそ企業の求める品質と価格に合ったライターをアサイン可能で、経験豊富なディレクターがライターの記事作成を管理するため、編集力においても高いレベルを維持できているのだそうです。

 

こうして、吉岡さんによるセミナーが終了しました。この後は質疑応答の時間を挟んで、ワークショップへ…。

吉岡さん、本当にありがとうございました!

 

第二回MARKETERS CAMP TOKYOは、まだまだ続きます。次回の講師は、株式会社セールスフォース・ドットコムの加藤希尊さん。「2.5時間でカスタマージャーニーマップを描けるマーケターになる!」というテーマでお話しいただきます。どうぞ、お楽しみに。